駅へ向かうは笑顔の外人さんと肩を落とした私
私にとって幸せとは
「一生暮らせる安心感」
総資産はここ数か月の上げ下げで結局は停滞
いつになればこの歯車から抜け出せるのだろう・・
そんな駅へ向かう月曜の朝、初冬
そんな私を颯爽と抜き去る
ハーフパンツのビッグマン
2メートルはあろうかその外人さんは
私の2倍の歩幅と軽い足取りで
川を眺める横顔は自由と笑みが溢れていた
人生シャインしてていいですね・・
ふと強烈に走った違和感
こんな私でも旅行中は笑顔だった
あんな彼でも仕事中は辛いはず・・?
いや、彼は仕事中もいい笑顔をしているんじゃないか?
「一生暮らせる安心感」なんてなくても
今すぐ5億もらえる事と
今もこれからもずっと心が自由であること
これは等しい価値がある?
ま、まずい・・
いや、素晴らしいことなのか
自分を支えていた概念が崩れていきそう
いや、本当はどこかで知っていたのか
「江戸っ子は宵越しの金は持たぬ」
この言葉を初めて聞いた時の衝撃を思い出した
こういうことなのかな
道しるべを見失ってしまう
今は、ここまでにしておきます