Lindberg とある暗い高校生から学んだ空の飛び方4

きっと、その時から私には何か足りなかったんだろう
Mくんとは親友にはなれなかった

だらだらすみません、この記事で最後です
リンドバーグは今でも人気があるようですね。再結成おめでとうございます
アクセスが上がったりコメント頂いたり感謝感激ココロテンです
（失礼な表現含みますすみません）

Mくんから借りたリンドバーグのアルバム

5枚目のしゃがれ声とロック調に驚き
6枚目の「君に吹く風」に心奪われ
7枚目の「清く正しく行こう」ばかり繰り返し
8枚目の「さよならをあげる」と「銀雨」に感謝した

さらに「エクストラフライト」という、別のナンバリングアルバムが大変気に入り
「夢であえたら」「二人きりで行こうよ」を何度も聞いた

その内容を語り合った

在学中めいっぱい

卒業後

私は大学へ進学し、バンドとバイトに明け暮れ
Mくんのこともリンドバーグのことも忘れてしまった

流れるまま社会人になっていた
そんな意志のない弱虫なんて
当然のように比較に負けていく

そんな時、今日みたいな寒い年末近く

頼りにしていた上司の言葉

「おまえは何が出来るんや？何も見えてこんぞ」

「来年からはがんば・・」
続きもあったぽいけど、ほとんど聞こえなかった

あまりにも正しい指摘を受けて
崩れた

終業まで、ずっと笑顔でいた

元気に退社した

体と心がぶるぶる震えた

初めて一人で居酒屋に入った

お酒を飲むと、今にも大声で泣きそうになった

初めて食べ物を残したまま店を出た

家に帰りたくなかった

最寄り駅の一つ前の駅で降りた

中学の頃、通っていた塾

友達が万引き見つかって怒られた本屋

ほとんど何も買ってもらえなかったおもちゃ屋

まさかボロボロの今にも潰れそうな酔っ払いになって
こんなところを歩いているなんて

中学の頃、かっこつけてよく通っていたCD屋さん

本当に、ただただCDを買っていただけだったなぁ
何でもいいから買いたかった

「LINDBERG IX」

正直、どこまで聞いたかも覚えてなかったけど
すごく自然に手に取った

家に帰り、CDは聞かずにパソコンに取り込む
ようやく泣く

泣いても泣いても　おなかの奥が辛くて重い
居ても立っても居られず、ウォークマンに転送して
外へ歩きに行った

うっとおしい明るい曲が続く

飛ばす力もない

4曲目　アジサイ

垢抜けたな・・　リンドバーグってこんなだっけ
なんか、「上手」になってた、さびしい

ここでまた置いてけぼり

5曲目　every little thing every precious thing

見えないハードルにつまづいた時

あなたの気持ちが少しでも分かりたくて

ためらいも限界も孤独も消えていく

永遠をあなたに解き放つ

いつか記憶がその涙をかわかしていっても

足が進まなくなった

見慣れた道で見慣れた空を見上げたら

あ、こういうことか

空へ向かってる気がした

道の端に座り込み　

何度も聞き返した
何度も空を見上げた

高校の頃とその時と

何が違うのかはわからないけど

高校の時にMくんが知っていたことに

私はようやく追いついた気がした

私はこんなに後ろにいたのか・・

ぐーっと上がってく視点は
自分を見下ろして、小さく見せてくれた

まだまだ大丈夫じゃないけど
むしろ辛くなったかもだけど

なんとか、すすめるかも

「LINDBERG IX」は「君のいちばんに」や
また別のエピソードがある「風ぐるま」など恐ろしく良い出来で
音楽はパソコンで聞くようになった今でも大事に持っています

同窓会も恥ずかしくて行かなかったこと
本当に後悔してる

でも、こんな形があってもいいかなって
今になって思います

きっと　

もう会うことのない友達

あの時はありがとう

空の飛び方

今もこれからも

私の人生を救っています